コースメンテナンス
更新日 07/8/4

「芸南のグリーン」〜第3話





昭和59年秋にグリーン改造計画が正式に決まりベント芝の導入準備に着手しました。
グリーン改造した砂の上にベント種子を蒔き、グリーンとして使用できる期間まで(改造工事を含め約6ヶ月間)養生するのが基本的な工事ですが、当クラブでは他の畑で事前にベント芝を栽培し、根張りが良くなった頃に専用のカッターで切り取り、改造工事が完了したグリーン面に直接貼り付ける工法にしました。
この工事の利点としては、春先のベント芝は生育旺盛で活着も非常に良く、こまめな管理を継続すれば約1カ月程度で使用可能になることです。
問題点は切り貼りした継ぎ目と不陸(小さな凸凹)のある部分が、グリーン刈り込み時の障害や足圧によるストレスを起こし、その後長期間に渡りベント芝の生育に影響することでした。
インコースの9グリーン改造工事は60年の1月から4月中旬までの工期で行いました。
昭和59年秋に工事が決った為にインコースの仮設グリーン(テンポラリーグリーン)は、フェアウエイに輪郭を付け低刈りした状態での使用になりました。当時はゴルフの予約を取るのも大変な時で、毎日多くのプレーヤーが来場されていました。そんな状況でありながら球の転びも悪く雨の日は田んぼの中でパターするような状態であり、不評の日々が続きました。





不陸〜凸凹部分を短く刈り込むとこんな障害が・・・


右手前がテンポラリーグリーン
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